本章はクルアーンの冒頭の序説で,開端〔アル・ファーティハ〕章と名付けられ,マッカ時代最初期の啓示の一つである。これは全クルアーンの精髄であり,また強い祈りの語気をおび,アッラーが示された祈り方の模範である。われわれがアッラーを讃え,アッラーと人間の関係を(隈?)想し,または礼拝を捧げるときなど, 日頃つねに唱えるので,7つの繰り返される諸節の章,礼拝の章,祈りの章などとも呼ばれる。また讃美,謝恩,本源,至宝,一切,治療などと多くの章名で呼ばれている。 1. 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 2. 万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃あれ, 3. 慈悲あまねく慈愛深き御方, 4. 最後の審きの日の主宰者に。 5. わたしたちはあなたにのみ崇め仕え,あなたにのみ御助けを請い願う。 6. わたしたちを正しい道に導きたまえ, 7. あなたが御恵みを下された人々の道に,あなたの怒りを受けし者,また踏み迷える人々の道ではなく。
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