章の説明: 本章の表現や韻の美しさ,ならびに象徴するところの卓抜さは,79章に似ている。ここに精神的偉力と英和の抵抗できぬ性質が,人間の忘恩,卑劣,助けの無い孤独,無知と対照されて教えられる。本章の啓示の時期は前章に近いころとされる。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 1. 吐く息荒く進撃する(馬)において(誓う)。 2. 蹄に火花を散らし, 3. 暁に急襲して, 4. 砂塵を巻き上げ, 5. (敵の)軍勢の真っ只中に突入する時。 6. 本当に人間は,自分の主に対し恩知らずである。 7. それに就き,かれは誠に証人であり, 8. また富を愛することに熱中する。 9. かれは墓の中のものが発き出される時のことを知らないのか。 10. また胸の中にあるものが,暴露されるのを。 11. 本当に主は,その日,かれらに就いて凡て知っておられる。
日本ムスリム情報事務所, 1998-2003. | ||||||||||||||||||||