章の説明: 本章は,第1節にある語にちなみ,夜訪れるもの章と名付けられる。前章とあまり離れぬ頃のマッカ初期の啓示である。精神界の暗黒の中て,それぞれの魂は守護されている。人間の自然の性質はとかく不明確であるが,アッラーによって授けられた魂こそは真の自分で,それにより栄光ある真の仕合わせをかちとることができる。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 1. 天と,夜訪れるものによって(誓う)。 2. 夜訪れる者が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。 3. (それは)きらめき輝く星。 4. 誰も自分の上に守護者(天使)をもたない者はない。 5. 人間は,何から創られたかを考察させなさい。 6. かれは噴出する水から創られ, 7. (それは)肋骨と腰の間から出てくる。 8. 本当にかれは,かれを(新たな生命に)引き戻すことが可能である。 9. 隠されたことが暴露される日, 10. (人間には)力もなく,誰の助けもない。 11. (回転して)返る天によって, 12. 裂け割れる大地によって(誓う)。 13. 本当にこれは,(善悪を)識別する御言葉, 14. それは戯れごとではない。 15. 本当にかれらは,陰謀を企んでいる。 16. われもまた策謀をめぐらす。 17. だから不信者たちを猶予し,暫く放任するがいい。
日本ムスリム情報事務所, 1998-2003. | ||||||||||||||||||||