章の説明: 本章は,第1節にこの町によって誓うとあり,それは聖預言者と神秘な縁をもつマッカをさすところから,町章と名付けられる。マッカ最初期の啓示である。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 1. われはこの町において誓う。 2. あなたはこの町の(居住権を持つ)住民である。 3. 生む者と生まれる者にかけて(誓う)。 4. 本当にわれは,人間を労苦するように創った。 5. かれ(人間)は,何ものも,自分を左右する者はないと考えるのか。 6. かれは,「わたしは大変な財産を費した。」と言う。 7. かれは,誰もかれを見ていないと考えるのか。 8. われは,かれのために両目を創ったではないか, 9. また一つの舌と二つの唇を。 10. 更に二つの道をかれに示した(ではないか)。 11. だがかれは,険しい道を取ろうとはしない。 12. 険しい道が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。 13. (それは)奴隷を解放し, 14. または飢餓の日には食物を出して, 15. 近い縁者の孤児を, 16. または酷く哀れな貧者を(養うこと)。 17. それから信仰する者になって忍耐のために励ましあい,互いに親切,温情を尽しあう(ことである)。 18. これらは右手の仲間である。 19. だがわが印を拒否する者,かれらは左手の仲間である。 20. かれらの上には,業火が覆い被さるであろう。
日本ムスリム情報事務所, 1998-2003. | ||||||||||||||||||||