章の説明: 本章は,第1節冒頭の語にちなみ太陽章と名付けられる。前章同様マッカ最初期の啓示である。美しい自然に関する諸節で始められ,人間の責任感の覚醒の緊要なことが述べられ,真理を拒む者に対する恐しい結果を警告する。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 1. 太陽とその輝きにおいて, 2. それに従う月において, 3. (太陽を)輝き現わす昼において, 4. それを覆う夜において, 5. 天と,それを打ち建てた御方において, 6. 大地と,それを広げた御方において, 7. 魂と,それを釣合い秩序付けた御方において, 8. 邪悪と信心に就いて,それ(魂)に示唆した御方において(誓う)。 9. 本当にそれ(魂)を清める者は成功し, 10. それを汚す者は滅びる。 11. サムード(の民)は,その法外な行いによって(預言者を)嘘付き呼ばわりした。 12. かれらの中の最も邪悪の者が(不信心のため)立ち上がった時, 13. アッラーの使徒(サーリフ)はかれらに,「アッラーの雌骼駝である。それに水を飲ませなさい。」と言った。 14. だがかれらは,かれを嘘付き者と呼び,その膝の腱を切っ(て不具にし)た。それで主は,その罪のためにかれらを滅ぼし,平らげられた。 15. かれは,その結果を顧慮されない。
日本ムスリム情報事務所, 1998-2003. | ||||||||||||||||||||